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お知らせ
2026.04.01
医療安全は、いつでもいちばん上にあります
当院の育成表には、看護・事務のすべての項目に共通してかかる、ひとつの決まりごとがあります。
医療安全は、コスト・効率・売上のいずれよりも優先する。
優先順位を、先に決めてあります。今回はこの話だけを書きます。
なぜ、先に決めてあるのか
現場では、迷う場面が必ず出てきます。今日は予約が詰まっている。
患者さんをお待たせしている。
もう一度確認したいけれど、そのぶん時間がかかる。
そんなとき、どちらを取るのか。
優先順位が決まっていない職場では、この判断がその場にいる人ひとりに委ねられます。
そして、どちらを選んでも後から言われてしまうことがあります。
これは、判断力の問題ではないと思っています。組織が順位を決めていないために起きていることです。
ですから、先に決めておきます。順位に従って動いた方は、その日の結果がどうであれ、守られます。
具体的には、こういうことです
**「急いでいたので確認を省きました」は、当院では認めていません。**忙しさは事情としてきちんと受け止めますが、順位を動かす理由にはしていません。
**「確認したので時間がかかりました」は、責められることがありません。**時間がかかったこと自体は、あとで手順の側を見直す材料にしますが、確認した方が困る立場になることはありません。
この両方が揃っていないと、順位を決めた意味がなくなってしまいます。片方だけでは、結局「うまくやってね」と言っているのと同じになるからです。
Valueとの関係
前回までの記事で、Valueの②「まずやる」をご紹介しました。あれには、ひとつだけ例外があります。それがこの医療安全です。
「まずやる」は、確認を省いてもいいという意味ではありません。動くことをためらわないことと、安全の手順を省くことは、別のことです。ここはきちんと分けてお伝えしておきたいと思っています。
ミス・ヒヤリの報告を、減点しない理由
この順位を守るために、もうひとつ必要なことがあります。報告した人が損をしないことです。
当院では、**ミス・ヒヤリの報告を減点の材料にすることは、絶対にありません。
**言わずにおくことのほうが重い、という扱いにしています(このお話は6月にあらためて書きます)。
報告が評価に響く職場では、順位はすぐに崩れてしまいます。
何かあったときに黙っているほうが安全なら、人は黙るからです。
そして黙られた時点で、同じことがもう一度起きます。
誰かの不注意の問題ではなく、そういう構造になっている、ということです。
安全を、ひとりの注意力に預けない
当院のVisionは「人の頑張りではなく、仕組みで治し、仕組みで稼ぐ組織をつくる」です。
医療安全は、この「仕組みで治す」のいちばん中心にあります。
集中力の高い人を集めて事故を防ぐのではなく、疲れている日でも事故が起きない手順にしておく。当院にとって安全とは、そういう設計の課題です。
体調がすぐれない日も、家のことで気がかりがある日もあります。
そういう日があることを前提にして仕組みをつくる、という考え方をしています。
組織図の上でも、副院長が医療安全を担当領域として持っています。誰かの心がけではなく、役割として置いてあります。