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お知らせ
2026.03.06
仲間を幸せにすることが、治すことに集中する条件です
当院のMissionは、こう書いてあります。
仲間を幸せにすること、しかしない
順番が逆ではないか、と言われることがあります。
医療機関なのだから、まず患者さんがあって、その次に働く人ではないのか、と。
私たちは、その順番では続かないと考えています。
「幸せ」を、気分の話にしない
働く人の幸せ、という言葉は、放っておくと精神論になります。感謝しよう、やりがいを持とう、チームワークを大切に。そういう文章はいくらでも書けますが、それを読んで職場が変わったという話を、私たちは聞いたことがありません。
だから当院では、「幸せ」を次の3つの状態として定義しています。
- 自分が何を求められているか、分かっている
- 自分がやったことが、記録されている
- 報告して損をしない
この3つが揃っていない職場では、人は消耗します。何を期待されているか分からないまま働き、うまくやっても誰も見ておらず、ミスを言えば責められる。この状態で「患者さんのために集中しろ」と言うのは、無理を言っているだけです。
だから、仕組みがあります
上の3つは、心がけでは実現しません。仕組みでしか実現しません。当院にあるのは、たとえばこういうものです。
- 月1回15分の1on1(スクリプト化されており、面談する側の力量に依存しない)
- 期待値シート(任せること/任せないことを、先に文字にする)
- 事実ログ(良い行動も、要改善の行動も、同じ様式で記録する)
- ありがとう申告(助けられた側が書く。自己申告は無効)
- ミス・ヒヤリの報告は、絶対に減点しない
それぞれの中身は、この連載であらためて1本ずつ書きます。ここで言いたいのは、「仲間を幸せに」が標語ではなく、動いている制度の名前として存在している、ということだけです。
治すことに集中する、とは
集中するというのは、目の前の患者さん以外のことに神経を使わなくていい状態のことです。
上司の機嫌を読まなくていい。自分の評価がどう付いているか想像しなくていい。誰が何をやるのか毎回調整しなくていい。それらを全部、仕組みの側で引き受ける。残ったところに、はじめて集中が生まれます。
だから、順番は逆ではありません。仲間が幸せであることは、治療に集中するための条件です。
最後に
この考え方が窮屈に感じる方もいると思います。記録されることを息苦しく感じる方、その場の空気で動く自由さを大切にしたい方には、当院は合いません。
合う方には、たぶんかなり合います。この先の記事を読んで、判断してもらえればと思います。